杭州にあるアリババ城下町「未来科技城」で、スターバックスのコーヒーをドローンデリバリーするという試みがスタートした。1時間ごとの定期便、最大8杯まで、一杯ごとに3元(約50円)をユーザーが負担。未来科技城では、ハードウェアとソフトウェアを融合した新しい試みが展開している。
迅蚁(Antwork)というスタートアップがドローンを活用したラスト1km問題の解決に取り組む!
先日お伝えした杭州にある未来科技城の一角に、迅蚁(xunyun)=英文会社名Antworkというスタートアップ企業がある。アリババのロジスティック企業である菜鳥(CaiNiao)や、中国郵政、蘇寧電器などと提携し、ドローンと人工知能を融合し効率良いデリバリーシステムを構築しラスト1Km問題解決に取り組む注目のスタートアップ企業である。
https://www.antwork.link/build/pages/index.html#ninthPage
迅蚁(Antwork)は、2018年1月杭州のドリームタウン(夢想小鎮)の一角にあるスターバックスと連携し、同じく未来科技城に位置するオフィスビルへのコーヒーデリバリーを開始した。
ドリームタウンや未来科技城に関しては、別の記事で詳しく報告しているので、関心あるからはご覧いただけると幸いである。
参考記事:アリババ城下町「未来科技城」が未来都市へと変貌中!杭州のドリームタウン(夢想小鎮)一角にはスタートアップが集結!
注文の仕方は至って簡単で、WeChatの小程序(ウィジット)に組み込まれたスターバックスの専用デリバリーアプリを開けて注文可能である。現在は、まだこの1店舗だけでドローンデリバリが実用化されているだけなので、ほかの中国国内の店舗では使用できないので誤解しないでいただきたい。
ドリームタウン(夢想小鎮)にあるスターバックスから、2キロほど先にある海外帰りの中国人たちが仕事するオフィスである海创科技中心(Overseas High-Level Talents Innovation Park)までおよそ2キロ程度の距離をおよそ7分で配達するという。
9時から17時まで注文することが可能であるが、ドローンデリバリー定期便は9:30分から1時間ごとに出発する。一杯ごとにデリバリーコストを3元(50円程度)負担することになる。定期便を待つことが嫌な方は、ドローンに空きがあれば29元(500円程度)を負担すればチャーター便のアレンジも可能だという。
現在は、上記で説明した海创科技中心(Overseas High-Level Talents Innovation Park)の他には、もう一つ恒生科技园というビルにもデリバリーが可能である。専用のドローン飛行場に着陸したあとは、スタッフがユーザーの待つオフィスへ人力で配達する。未来科技城は杭州のビルが立ち並ぶ中心部からは、車で40分程度離れた郊外に位置するため、こうしたドローン飛行実験に関しても容易にチャレンジすることが出来る。
すでに150回以上のデリバリーを行い致命的な問題は起きていないという。2月初旬には激しい降雨や積雪の日も多く含まれたがその中でも安定的な飛行を続けたという。
アリババグループの無人化ロジスティックを担当する企業である菜鳥(CaiNiao)物流がこうしたスタートアップ企業の実験を影でサポートしているのは大変興味深い。大企業とスタートアップが共存し繁栄する生態系が杭州に誕生しつつあるというエピソードではないだろうか。
GlotechTrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、今度も興味深いスタートアップの取り組みを皆様にご報告していくつもりである。
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